「浮気したい」と恋人から言われた。
そんなふうに告げられたとき、あなたはどう感じるでしょうか。怒り、悲しみ、戸惑い、言葉を失う人がほとんどだと思います。
しかし、重要なのは「なぜその言葉が出たのか」を見極めることです。
単なる気まぐれなのか、それとも関係の根本にある不満の表れなのか。
この記事では、浮気したいという言葉の真意と、それにどう対処すべきかを心理面・関係修復の両面から解説します。
浮気したいと宣言した裏にある心理とは?

「浮気したい」という言葉には、実は複数の心理が隠れています。
たとえば、「あなたにもっと構ってほしい」「自分を見てほしい」という欲求が満たされていないケース。恋人が自分の存在価値を確かめるために、あえて挑発的な言葉を使うこともあります。
また、「関係がマンネリ化して刺激を求めている」という心理も少なくありません。人は退屈に耐えられず、新しい関係を通じて自分を再確認しようとする傾向があります。
浮気したいが本気の浮気予告だった場合の対処法

このケースでは、相手はすでに心の一線を越えかけています。あなたを試しているのではなく、実際に行動に移す意思を持っている可能性が高いです。
感情的に責めても、逆に「やっぱり理解されない」と突き放されるだけです。
ここで取るべき対応は、次の3ステップです。
1.冷静に境界線を明確にする
「浮気したい」と言われた時点で、関係の信頼は一度壊れています。まず、「私は浮気を容認できない」「それをするなら、関係を続けることはできない」と、自分の価値観をはっきり伝えることが重要です。
中途半端な態度を取ると、相手は「許される」と誤解します。
2.行動で示させる
言葉ではなく、行動で見極める段階に入ります。
浮気を宣言しておきながら、「やっぱりやめた」「反省している」と言う人は多いものの、本当に改心しているかどうかは行動の変化で判断すべきです。たとえば、
- 不審なスマホの扱いが減ったか
- 予定や行動をオープンにしているか
- 話し合いを避けずに向き合う姿勢があるか
こうした点を観察しましょう。
3.別れも選択肢に入れる
相手が浮気を「やめる気がない」もしくは「罪悪感がない」なら、それ以上はあなたが傷つくだけです。
「愛しているから許す」ではなく、「自分を大切にするために離れる」という選択が、結果的に自分を守る最善策になります。信頼を踏みにじる相手に執着しても、心はすり減る一方です。
浮気したいが助けを求めるサインだった場合の対処法

一方で、浮気したいという言葉が不満や寂しさの表れである場合、これは「関係を立て直したい」という裏返しでもあります。
このケースでは、責めるよりも「なぜそう感じたのか」を丁寧に掘り下げることが鍵となります。
1.相手の本音を引き出す
「最近、何か満たされていないの?」とやさしく聞くことで、相手の心を開くきっかけが生まれます。
多くの場合、こうした宣言の裏には「構ってほしい」「話を聞いてほしい」という孤独感があります。
怒りを抑え、聴く姿勢を持つことで、相手は「この人なら分かってくれる」と感じ、自己防衛をやめます。
2.関係のズレを可視化する
話し合いの中で、「どんなときに寂しさを感じたのか」「どんな関係なら安心できるのか」を整理しましょう。
たとえば、
- 仕事が忙しく会話が減っていた
- スキンシップが減っていた
- 感謝やねぎらいの言葉が少なくなっていた
といった要因が浮かぶかもしれません。
この“ズレ”を見つけて修正することが、関係修復の第一歩です。
3.愛情表現を再構築する
不満の多くは、「相手に愛されていない気がする」という感覚から生まれます。
そのため、意識的に感謝・共感・触れ合いを増やしていくことが有効です。
具体的には、
- 1日1回「ありがとう」を言葉にする
- 忙しくても週1回は2人の時間をつくる
- 相手の努力を否定せず、認める言葉を添える
これらを積み重ねることで、「この人といる安心感」が再び芽生えるかもしれません。
話し合うときに意識すべき3つの視点

話し合いの場では、ただ「やめて」と言うだけでは状況は変わりません。
相手の心理を引き出しながら、自分の立場を明確に伝える必要があります。ポイントは以下の3つです。
- ①相手の動機を正確に聞く
なぜ浮気したいのか、何に不満を感じているのかを冷静に尋ねましょう。「どうしてそう思ったの?」という質問が有効です。 - ②自分の気持ちを率直に伝える
「その言葉を聞いてショックだった」「信頼が揺らいだ」と、感情を責める形ではなく、自分の心の反応として伝えることが重要です。 - ③関係をどうしたいのかを話し合う
別れを前提に話すのか、それとも再構築を望むのか。方向性を明確にしないままでは、互いの信頼がさらに崩れていきます。
この対話を通じて、相手の本音が「逃避」なのか「本気」なのかが見えてきます。
関係を修復するか、手放すかの判断軸

すべてのカップルが関係修復できるわけではありません。
相手が「実際に浮気をするつもり」「あなたへの思いやりが欠けている」と感じるなら、別れも選択肢として考えるべきです。
ただし、もし相手が「自分でも混乱している」「関係を改善したい」と話すなら、関係修復の余地はあります。
その場合は、以下のステップを検討してみてください。
- カップルカウンセリングや第三者を交えて話す
- 一定期間距離を置き、依存関係をリセットする
- 信頼を取り戻すために、互いのルールを再設定する
大切なのは、“愛情”よりも“尊重”を取り戻すことです。相手をコントロールしようとするのではなく、お互いが自立した関係を築けるかどうかを見極めてください。
まとめ
「浮気したい」と言われたとき、最も避けるべきなのは感情的な反応です。
その言葉の裏には、寂しさ、不満、刺激を求める心など、さまざまな心理が潜んでいます。
まずは冷静に受け止め、相手の真意を探る姿勢を持つことが第一歩です。
最終的に、関係を続けるか終わらせるかの判断は、あなたが自分の心に正直でいられるかどうかにかかっています。
誰かを変えようとするより、自分がどう生きたいかを軸に選択することが、最も後悔のない道でしょう。

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