一人暮らしをする家の探し方、決め方をまとめてみた

一人暮らしをするときに大事になってくるのが部屋探しです。
このページでは、一人暮らしをするときの部屋の探し方・決め方を紹介していきます。

一人暮らしをする人は参考にしてみてください。

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目次

知っているようで知らない部屋の探し方・決め方

一人暮らしをするから部屋を探そう。となったとき、ザックリとした考えでは部屋を探しても良い部屋は見つけられないでしょう。

部屋をしっかり見極めないと、とんでもない部屋に入居してしまうことにも繋がりかねません。
けれど、どんな風に見ていけばいいのか分からないという人も多くいます。

なので、部屋の探し方・決め方が分からないという人は参考にしてみてください。

・部屋探しのタイミング

一人暮らしをするためにも、まずは住む部屋を探さなければなりません。
部屋を探し始めるタイミングは人それぞれですが、遅くても入居日の1ヵ月以上前には行動しましょう。

良い物件は早い者勝ちでどんどん埋まっていきます。
動き出すなら早い方が良いでしょう。

とくに3月、4月ごろは、新生活を始める人が多いので、のんびりしていたら良い部屋には住めないと思った方がよいでしょう。

・どんな部屋に住みたいのかを明白にする

一人暮らしをする場合、どんな部屋に住みたいのかを明白にするのは大事なことです。
紙などに自分が住みたい部屋の条件をリストアップしておくと良いでしょう。

例えば、静かな部屋、キッチンが立派な部屋、収納がたっぷりある部屋など自分がどのような生活をしたいのかを想像して条件を出すのが良いでしょう。

その際、部屋選びの条件に優先順位をつけておきましょう。

部屋の都合で、どうしても条件を断念しなければならない時、優先順位の低い物から条件を削りやすくなります。

・間取り図をしっかりと見る

間取り図という物は、何も部屋の形を見るだけではありません。
建物の構造や築年数を確認したりできます。しっかりと見ておきましょう。

間取り図の基本情報として挙げられるのは以下のような情報です。

・建物構造
・築年数
・主要採光面
・間取り
・専有面積

順番に説明していきましょう。

建物構造とは、その建物がどのような素材で作られたのかということですね。

そして、建物構造で気にするべきなのは防音や耐久性です。
防音や体重性の高い順に並べると、鉄筋コンクリート、鉄骨造、木造の順になります。

続いて築年数ですが、リフォームをされていれば新築同然の場合もありますので、内見をしておくことをおすすめします。

主要採光面、つまりは光りの入り具合なのですが、南東、南、南西と表示されていれば部屋が明るい可能性が高いと思われます。
ただし、周囲にどのような建物があるかによって話が変わることもあります。

たとえば、南向きの部屋で日当たりも良さそうな部屋を見つけたとしても、隣にマンションが建っていたら日の光りはほとんど入らない部屋と言えますよね?
そういったことは割とよくある話なので、内見をしたときにしっかりと調べておきましょう。

間取りはその名の通り、部屋の構造を指し示す言葉です。

間取り図を元に部屋を探していると、よくワンルームと1Kという言葉をよく耳にすると思います。
どちらも似たような意味合いだと思ってしまいがちですが、この2つは違うものです。

ワンルームとは、部屋とキッチンの間に扉などの仕切りが無いタイプの部屋。
1Kとは、部屋とキッチンの間に扉などの仕切りがあるタイプの部屋になります。

ワンルームはキッチンと部屋の境が無い部屋。
1Kは部屋とキッチンが独立した部屋になっているということですね。

専有面積とは、借主が個人的に使用できるスペースのこと、つまり部屋の広さです。

ワンルームと1kだったら、部屋とキッチンの分かれた1kの方が広いと思いますよね?
しかし、専有面積によってはワンルームより1kの方が狭いこともあるのです。もちろんその逆もあります。

なので、ワンルームや1kという目安だけでなく専有面積も確認するようにしましょう。

間取り図はあくまでも目安です。

実際に部屋に訪れて見ると、資料とは異なる点を見つけることも結構あります。
なので、間取り図はあくまでも参考にできる資料として見るのが正しい見方です。

間取り図でチェックすべきポイント

上記に書いた物件の基本情報にプラスして、確認しておくべきポイントを紹介します。

1.部屋の広さ

当然のことながら、部屋の大きさを見ることは大事です。
自分が生活するのに困らない広さがあるかどうかをしっかりとチェックしていきましょう。

2.冷蔵庫置き場

間取り図に冷蔵庫の置き場所が表記されているかどうかを確認しておこう。
書いて無ければ内見で確認をしておこう。

冷蔵庫の置き場所が無ければ、置き場所を考える必要があります。
最悪、部屋に置くことになって、生活スペースを圧迫されることもあるので注意しましょう。

3.トイレ、バス

トイレと浴槽の位置を確認しておこう。

部屋によっては、2つが同じ部屋に設置されているタイプもあります。
また、脱衣所の存在も無視できません。洗濯機置き場との距離も考えて選びましょう。

4.洗濯機置き場

洗濯機置き場がどこにあるのか?それを確認するのも忘れずに。

室内・室外のどちらでも良いというのであればいいですが、女性などは防犯などの理由から室内に洗濯機があった方が良いと思います。

5.収納

よくある話なのですが、スペースがしっかりあると思って部屋を契約したのに、入居してみたら荷物が収納スペースに入りきらないという話。

そういったトラブルも招きがちなので、収納スペースの確認はしっかりとやるようにしましょう。

やり方としては、収納スペースに入れたい荷物を1つにまとめます。
そして、その荷物のスペース分を測っておきます。

次に内見のときに、収納スペースのサイズを測ります。
すると、ピッタリと荷物が入るスペースを確認することが出来ます。

ですが、ここに落とし穴があります。

荷物をピッタリ収納できるということは、逆に考えるとそれ以上の荷物が入れられないということです。
上手く荷物を収納できないと、荷物が溢れる惨事を引き起こしかねません。

また、あまりにもピッタリ過ぎると、収納の扉を閉めることが出来ない可能性もあります。

その辺も考慮して収納スペースを確認するようにしましょう。

6.梁(はり)の位置

梁とは、大雑把に言えば部屋内部にある出っ張り(柱のこと)ですね。

特に、鉄骨造、鉄筋コンクリート造りの建物は注意が必要です。

間取り図では省略されている可能性が高いので、実際に部屋で見て見ると、梁の分だけ部屋が狭くなっている。
なんてことも起こりうるかもしれません。

内見で必ず確認しておくようにしましょう。

7.ベランダ

あったら便利なベランダ。
間取り図では省略されていることもあるので、内見をして確認しておきましょう。

内見のやり方・見るべきポイント

良さそうな物件を見つけたら内見に行くのが基本です。
内見をおろそかにすると、とんでもない家に住むことにも繋がります。

ですが、内見をするとは具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか?
内見のやり方・見るべきポイントを紹介していきます。

最低限な持ち物はスマホとメジャーの2つ。
あとは間取り図は担当さんが用意してくれると思うのでそれを見て部屋の差異を調べると良いですね。

スマホが無い場合は、筆記用具とメモ帳、カメラ、方位磁石、ビー玉などの球状の物、懐中電灯、スリッパなどが必要になります。

内見するときに、部屋の様子を細かく調べるためにもカメラは必須となります。
ビー玉は床に傾きがないかを調べるときに使います(スマホで代用可能です)

内見する部屋しだいですが、足裏が汚れる可能性もあります。
それがイヤならスリッパを持参しておくと良いでしょう。

それから、内見に行く場合は、事前に取り扱い会社に電話で問い合わせておくといろいろとスムーズに事が運びますので、なるべく連絡をしておくようにしましょう。

内見前に確認しておくこと

内見をしに行く前に準備をしておきましょう。

持ち込む家具が決まっている人は、それらのサイズを測っておきましょう。
室内に運び込めるか、設置できるかどうかを判断する基準となります。

とくにベッドやソファ、冷蔵庫、洗濯機などの大型の家具家電の場合、玄関や通路で詰まってしまう危険もあるので、内見時に玄関、通路、設置場所の横幅を確認しておきましょう。

内見に持っていく道具の使い方

内見のために持ってきた道具はスマホとメジャー(筆記用具とメモ帳はあった方が良い)。
スマホが無い場合は、筆記用具、メモ帳、カメラ、方位磁石、間取り図(担当さんが渡してくれるはず)、ビー玉があると良いです。

・筆記用具とメモ帳

メジャーで測った情報を書き込む。
担当さんに質問したことをメモする。
間取り図の差異を書き込む。
部屋の幅、廊下の幅、窓やドアのサイズなどを書き込む(家具を入れるときに困らないように)

という具合に、気になったことをメモしていくのが基本です。
しっかりとメモを残しておけば後から質問したり、見直すときに役立ちます。

・メジャー

家具家電の設置スペースを測るために使います。
カーテン購入時のために窓サッシの寸法を調べたり。
収納スペースを測ったりと様々な面で活躍してくれます。

・カメラ

部屋の様子を記録するために必要となります。
部屋の雰囲気を思い出すためにも、たくさん写真を撮っておくと良いです。

また、コンセントやカーテンレールなど細かいところを撮影しておくと後ほどの参考になります。

・方位磁石

部屋がどの方向を向いているのかを調べます。
窓が設置してある方向を調べるときにも役立ちます。

間取り図に記載されている方角が間違っていることもあるので確認しておきましょう。

基本的に北向きの場所に洗濯物を干すと乾きやすいと言われています。
周囲の建物などで条件が変わるので一概にそうだとは言えませんが目安にはなります。

・間取り図

実際の部屋との差異を調べるときに役立ちます。

内見時に気になることがあったときは、間取り図に書き込んでいきましょう。
書き込んでも大丈夫か不安なときは、担当者に確認を取ってから書き込みましょう。

・ビー玉

部屋のあちらこちらで置いてみてください。
コロコロと転がっていくと床が傾いている証拠となります。

床がかたむいた部屋に住むと体調を崩す原因にもなりかねないので注意しましょう。

ビー玉を使わなくても、スマホのアプリで歪みを調べることができます。

・懐中電灯

電気が通っていない部屋を夕方以降に調べるとき、薄暗い部屋の中では良く見えません。
そんな時、懐中電灯があれば、暗い部屋を照らすことが出来るので便利です。

スマホのアプリで代用可能です。

・スリッパ

不動産会社の人と一緒に内見に行くときは相手が用意してくれます。
しかし、自分一人で行く場合だとスリッパはありません。

空き部屋の掃除は行き届いていない場合、スリッパが無いと足の裏が真っ黒になります。
それがイヤな場合はスリッパを用意しておきましょう。

内見のポイント、部屋の細部を見ていく

・インターホン

内見に訪れて部屋に入る前に、インターホンを確認しておきましょう。

インターホンがある場合は、それが部屋に付属された設備なのかを確認します。
前の入居者の置き土産という可能性もあるからです。

前の入居者の物だと、貸主は修理してくれない可能性があるので注意が必要です。

それを踏まえた上で、動作確認はもちろんのこと、汚れや傷、破損などが無いかを調べておきましょう。

・玄関

いよいよ内見です。しかし、その前に玄関に注目してください。

玄関の扉は建て付けは悪くないですか?
玄関のカギはいくつ付いていますか?
カギは防犯性の高いものですか?

玄関の中にも注目です。

下駄箱がある場合、どれくらいのクツが収納できますか?
下駄箱があることでスペースを取られていませんか?
下駄箱からにおいが発生していた場合の対処はどうしますか?

そのようなことを考えて玄関を調べると良いでしょう。
また、玄関同様、室内のドアも同じように開閉して建て付けの良し悪しを確認しておきましょう。

・におい

内見で部屋に入ったら、まず感じるものは「におい」です。
直前の入居者がタバコをやっていたりすると、部屋に臭いが残っていたり、周囲に飲食店や工場があると部屋に臭いが入ってきやすいです。

さらに、洗濯物にも臭いが移る可能性もあるので注意が必要です。

とりあえず、部屋のにおいが気になったら窓を開けて換気と臭いの発生源を探しておきましょう。
どうしてもにおいが気になる場合は、諦めるか空気清浄機を置くなどの部屋全体を消臭する方法を考えておきましょう。

・間取り

部屋に入ったら、まず確認しておくべきなのが、部屋の広さを実感すること。

間取りでは分からなかった広さを感覚で味わってください。
また、間取り図の表記が間違っていることもあるので、差異を確認しておきましょう。

同時に梁の位置を確認しておきましょう。
家具を置きたい場所に梁があると家具が壁にピッタリ合わせられないという事態が起こる可能性もあります。

そうなると、家具の置き場所を調整する必要などが出てきてしまうので、内見時にはしっかりと梁の位置を確認しておきましょう。

部屋の広さを堪能したら、持ち込む予定の家具を置けるのかを想像してみましょう。

想像するべきなのは、家具を部屋に持ち込むところから。

1.家具が大きすぎて玄関で詰まってしまわないか?
2.通路の幅で入れたい家具は通ることができるのか?
3.置きたい場所に家具を置いた場合、部屋はどれだけ狭く感じるか?

こういったことを考えながら、メジャーで部屋や通路の幅を測定しておきましょう。

・天井

部屋の間取りを確認するついでに天井にも視線を向けてみましょう。
天井が高いと解放感が、逆に低いと圧迫感が強くなります。

それと、天井にシミがついていないかを確認しましょう。
シミの跡がある場合、雨漏りをしている可能性があります。

・照明

天井に目を向けたのならば、照明の確認もしておきましょう。

正常に動くかどうか、汚れや傷、破損が無いかをチェックしておきましょう。

また、天井に照明が設置されている場合、それが部屋の付属の設備なのかを確認しましょう。絶対に。
付属の設備ならば貸主に言えば大丈夫ですが、前の入居者が置いていったものであれば、入居時に故障しても、貸主は修理してくれない可能性があります。

最悪、入居日に照明がつかなくて、暗い部屋で一晩を過ごすなんてことにもなりかねないので、本気で注意してください。

・エアコンの動作、風の向き

部屋によってはエアコンが常備されている部屋もあります。
とりあえず、エアコンの動作を確認しておきましょう。

次に、エアコンが部屋に付属されている設備なのかを確認しましょう。

もしかしたら、以前の入居者が置いていった可能性もあるからです。
そのエアコンをそのまま使用する場合、故障しても貸主は修理してくれない可能性があります。

それと、忘れがちなのがエアコンの風向きを調べることです。

エアコンの位置から風が送られた場合、効率よく風が部屋を巡るのか?
そういったことにも注意してみると良いでしょう。

・内装の汚れを確認する

部屋に入って、思った以上にキレイな部屋。
テンションが上がりつつ、内見をしていると思います。

しかし、部屋の内部をよく見てみると、フローリングや窓、ドア、玄関など細かい汚れや傷がついている場合があります。

気になる人は入居前に修理が可能か担当さんに聞いておきましょう。

・カビ、結露

パッと見、キレイに見える部屋でも、押し入れやクローゼット、窓の四隅、バスルームなど日の光りが当たりにくいところを見てみると、カビや結露が発生していることがあります。

とくに、マンションの1階の角部屋は湿気がこもりやすいので気を付けてください。

・窓(眺め、風通し、日差し、建て付け、サイズ)

内見をするときは、窓を開けてみましょう。

まず、部屋の窓から見える景色を確認します。
次に窓から見える周囲の建物に注目してみましょう。

近くに建物があったりすると、部屋の中を覗かれる危険があります。
そうなると、日中でもカーテンをしないと安心したプライベート空間を維持することができなくなります。

次に調べるべきなのは、窓を開けた際の風通しの良さです。
完全なる無風状態でないかぎり、何となくでも良さが分かると思います。

風通しが良い部屋にはメリットとデメリットがあります。

メリットは夏は涼しい、洗濯物が乾きやすいという点。
デメリットはすきま風が入りやすい(冬でも容赦なし)という点です。

その辺も考慮して選ぶと良いでしょう。

他にも、窓から差し込む日差しにも注目しましょう。

基本的に日当たりが良い部屋は南向きの物件と言われています。
ですが、周囲に高い建物があれば向きは関係なく、一日中室内が真っ暗な闇の中ということにもなりかねません。

周囲に高い建物が無いか、しっかりと確認しておきましょう。

また、窓の建て付けを調べるためにも窓の開閉はしておきましょう。
異常があるようならば、担当さんに相談しましょう。

建て付けを調べるついでに、窓のサイズを調べてメモしておきましょう。

理由はカーテンのサイズを調べるためです。
また、カーテンレールも種類が豊富にあるため、スマホで写真を撮っておくと良いでしょう。

・音漏れ、防音を調べる。壁の厚さを調べる

部屋を探しているときに、気になるのが防音です。
隣の部屋の音が聞こえてきてくるのは困るものです。

だからこそ、防音対策がしっかりしている部屋に住みたい。
だけど、どうやってそれを調べたら良いのか分からない。

そういう人は多いです。

防音を調べたいのであれば、壁を叩けと言われていますが、実際にやってみても良く分かりません。

なので、防音を調べるのであれば「壁に耳を当ててみましょう」隣の部屋の音が聞こえるかどうかで防音の高さの目安が分かります。

・収納スペース

部屋全体の収納スペースがどれだけあるかを確認しておきましょう。
調べるべきなのは、収納スペースの広さ、高さ、奥行きです。

収納スペースにこだわって部屋を探す場合。

持ち込みたい荷物が入るだけの部屋を探すのか。
収納スペースに合わせて荷物を厳選するのかはその人しだいです。

また、自炊をする、しないに関わらず、調味料などのキッチン周りの収納スペース。
女性の場合は化粧品などの収納スペース。
洗面用具の収納スペースが欲しい人だっているでしょう。
漫画をたくさん読みたい人なら漫画用の収納スペースが必要です。

その他にも必要な収納スペースは多々あると思うので、生活スタイルに合わせて部屋を選ぶようにしましょう。

収納スペースは湿気が溜まりやすい場所も多いので、カビが生えていないかのチェックも忘れずに行っておきましょう。

・コンセント、テレビ端子の位置と数、ブレーカー

部屋を調べるのなら、コンセントの数を確認しておきましょう。
また、TV端子がある場所を確認するようにしましょう。

この2つが離れている、もしくは少ないと、家具家電を置く際に配置に頭を抱えることになります。

ちなみに、一人暮らしなら30Aあれば、生活には困らないと思います。
20Aだと家電を大量に使用するとブレーカーが落ちる可能性があります。

もちろん、使用者の使い方しだいなので、断言はできません。あくまでも目安です。

・携帯、スマホの電波状況

部屋によっては、通話やネットの電波状況が非常に悪い部屋もあります。

鉄筋コンクリート造のマンションや地下にある部屋。
周囲をマンションに囲まれている部屋。
高い建物が近くにある部屋。
近くを電車が通っている部屋。など、電波が入りにくい部屋は要注意です。

部屋の至る所、四隅や真ん中、キッチン、バス、トイレ、玄関など、室内すべての部屋で動作の確認をするようにしましょう。

・ベランダ、バルコニー

ベランダがある部屋ならば、洗濯物を干す広さがあるかを確認しましょう。
それと同時にベランダから侵入されないかをチェックしておきましょう。

隣の家との距離の近さも軽視できない問題です。
近すぎると覗かれる可能性もあるので注意が必要です。

ベランダとバルコニーの違いは、屋根のあるなしで決まります。
屋根があるのがベランダ。無いのがバルコニーとなっています。

・ロフト

ロフトのある部屋を見つけた場合、ロフトをどのように使うかを考えましょう。
多くの場合、寝室スペースにするか、収納スペースにするかの2択となっています。

自分の趣味だけの空間にするという人もいるので、上手く活用してください。
ただし、ロフトは昇り降りが面倒だ、という意見もあります。

それを踏まえた上で、どのような部屋にするかを決めると良いでしょう。

内見のポイント、キッチン

内見でキッチンを見る場合、次のようなことを調べていきましょう。

・蛇口の水圧を確認

どれほどの水圧で水が出るのか?
水圧は強すぎないか、弱すぎないか?

そういったことを調べましょう。

・給湯器の確認

ちゃんとお湯が出るのかを調べます。

業者によっては、自分で給湯器を取り付けてください。
というところもあるようなので、不器用な方は気を付けてください。

大抵の場合、給湯器は設置してあるので過度な不安は無用です。
不安なら内見の時に確認しておきましょう。

・調理スペースの確認

食材を調理するためのスペースがあるかどうかを確認します。
自炊をするのであれば、確実に確認しておきたい場所と言えます。

調理スペースが無い場合、食材を切る場所を考える必要があります。

・シンク下の収納スペースの確認、容量の確認

シンク下にどのくらいの収納ができるのかを確認しておきましょう。
排水にも繋がる場所なので、清潔であるかの確認も忘れずにしておきましょう。

調理道具などを入れるためのスペースにもなりうるので、しっかりと見ておく必要があります。

古い木造家屋の場合、木造の腐食で隙間ができ、その隙間からゴキブリが侵入することもあります。
古い木造家屋を借りようとしているのであれば注意が必要です。

・ガスコンロ

ガスコンロがついている場合は口数と部品の欠品がないかを調べましょう。
何かしら問題があっても、契約後では手遅れなので、しっかりと確認をしておきましょう。

また、都市ガスかプロパンガスかの確認も忘れずに行っておきましょう。
住みたい地域によって料金に差が発生します。

基本的に、料金は都市ガスの方が安く済ませることができるでしょう。

・キッチンまわり

キッチンまわりに壁紙が貼ってある物件を見つけた場合、注意が必要です。
なぜなら、その物件は法令違反をしている可能性があるからです。

壁紙をキッチンまわりに貼ることは消防法で一部制限されています。
理由は単純明快、壁紙に火が燃えうつる危険があるからです。

具体的には、コンロと壁が15㎝以内だった場合、法令違反となります。
そのような部屋を紹介された場合、壁紙をタイルなどの不燃材の物に変えてもらう約束をするか、諦めるの2択になります。

それから換気扇の有無を確認しておきましょう。

換気扇があれば、動作の確認と音がうるさくないかのチェックをしましょう。

・冷蔵庫

大抵の部屋にはキッチンに冷蔵庫置き場があると思います。
無い場合は、冷蔵庫の置き場所を考える必要があります。

冷蔵庫置き場を見つけたら、位置とスペース、設備の良し悪しをチェックしておきましょう。
調べるときはメジャーを使って正確に計測しましょう。

内見のポイント、水回り

続いては水回りを調べるときの話です。

・浴槽、トイレ、洗面台など

部屋の内外にある水を扱う設備の水圧を調べましょう。

キッチンの蛇口、浴槽の蛇口やシャワー、トイレ、洗濯機、洗面台などが挙げられます。

浴槽を調べる場合、追い焚き機能があるかどうかの確認をして、蛇口とシャワーの水圧を調べておきましょう。
それから、空の浴槽にも入ってみて、狭さや入りやすさの確認をしておきましょう。

トイレを調べる場合、使用感(座ってみたり、圧迫感など)を確かめておきましょう。
洗面台の収納容量を調べておくのを忘れずに。

すべての場所に共通することですが、排水がキチンとできているかを確認しておきましょう。
さらに、排水溝などからカビなどの臭いが発生していないか注意深く調べておきましょう。

臭いが発生している場合、虫が発生しやすい、もしくはすでに発生している可能性があります。注意しましょう。

換気扇があるなら動くかどうか、音がうるさくないかを調べておきましょう。

・洗濯機置き場

まず調べるべきなのは、洗濯機置き場(防水バン)があるかどうかです。
次に調べるべきは、それが室内にあるか、室外にあるかです。

防水バンが室外にあると、防犯面での不安が多少なりとも付きまといます。
特に女性の場合は気を付けた方が良いでしょう。

置き場所だけでなく、蛇口の高さも確認しておきましょう。
高すぎると洗濯機を使用するときに手間が掛かる可能性もあります。

内見時には、洗濯機が防水バンに置けるかの確認をしましょう。

洗濯機の用意がまだならば、洗濯機置き場のサイズをメジャーで測ってメモしておきましょう。
洗濯機を購入するときの目安になります。

この時やりがちなのが、洗濯機置き場だけのスペースを書いて洗濯機を選んでしまうことです。
その結果、購入した洗濯機が玄関や通路で詰まってしまい部屋に入れられないという事態が起こることがあります。

洗濯機を選ぶときは、玄関や通路、ドア付近の横幅サイズも忘れずにメモしておきましょう。

内見のポイント、周囲の環境

部屋を決めるポイントは、部屋の中だけではありません。
周囲の環境が重要な場合も多くあります。

周囲の環境を調べるときは、こんなことに注意すると良いでしょう。

・駅~物件までの距離、商業施設の有無

駅から物件までの距離がどれだけ長いのか?
これも部屋を決める大事なポイントです。

また、人通りはどれくらいなのか?
街頭は十分にあるのか?
見通しの悪いところ、治安の悪そうなところが近場に無いか?

という具合に、駅から家までの治安などを意識して調べて見ると良いでしょう。
時間があるときに実際に歩いて感覚をつかんでおきましょう。

また、不動産屋で見かける駅から徒歩〇分という情報がありますが、実際に歩いてみると時間が異なると思います。
なので、面倒でも、やはり実際に所要時間を確認しておいた方が無難でしょう。

そのあたりのことは「不動産によくある徒歩〇分という距離は実際に歩くと所要時間が違う」という記事でも紹介しています。

他にも、部屋の周囲にスーパーやコンビニ、娯楽施設や医療施設などの商業施設などが揃っているかを確認しておきましょう。
これを怠ると、いざという時にとても困った事態に陥ることになります。

たとえば、買い物をしたいのに1時間以上の移動時間が必要だ、とか。
風邪で病院に行きたいのに隣町までいかないと病院がない。

というようなキツイことにもなりかねないので、商業施設の確認はしっかりしておきましょう。

・部屋周辺の探索に役立つアプリ

物件の近くにある商業施設を確認したいけどあちらこちらに出歩くのは大変。
というのであれば「Google Maps」の出番です。

部屋の住所を入力すれば、ストリートビューで近隣のマップが一目瞭然です。

これを活用すれば、周囲の商業施設の確認も楽に行えるはずです。

・駅やバスなどの交通手段

駅やバスを利用する機会の多い人はコレを調べておかないといけません。

部屋が広くて良い、駅までの距離も環境も良い、家賃も安い。というようなイイ感じの部屋を見つけたとしても即決には早いです。

もしかしたらその部屋は、電車やバスが1時間に数本しかないような場所かもしれないからです。

どんなに良い部屋であっても、交通手段が制限されていると何かと不便と言えます。
良い部屋を見つけた場合、交通手段の確認も怠らないようにしましょう。

ただ、その程度のデメリットなら我慢できるというのであれば、その部屋を選ぶのも悪くないと思います。

・エントランスや廊下などの共用部分、エレベーター

マンションなどに住む場合、住民全員が使うエントランスや廊下は、その物件の良し悪しを調べる判断材料になりやすいです。

みんなが使うエントランスや廊下が汚かったら、その物件の掃除は行き届いていないということになります。

また、廊下や玄関の前に物が置かれていないかもチェックしておきましょう。
共用部分に平気で物を放置してあった場合、マナーが悪い人が住んでいる確率は高いと思われます。

そしてエレベーターですが、エレベーターの内部に防犯カメラが設置されているかを調べておきましょう。
防犯カメラが設置されているならば、防犯意識の高い物件であると言えるでしょう。

・公園の場所と様子

部屋の近くに公園が無いかを確認しておきましょう。

近くに公園があると、近所の子供たちの遊んでいる声が聞こえてきます。
そういった声にストレスを感じる人でならば、別の部屋を探すなり、防音対策をしたりと、何らかの処置が必要となります。

また、公園が見える位置にある場合、公園からもこちらが見える状態にあると言えます。

つまり、誰かが公園から部屋を覗くこともできるということです。
公園によっては、隠れる場所(草むらとか)があると周囲に悟られずに、部屋を覗かれる危険もあるので注意してください。

・ゴミ置き場

ゴミ置き場の場所をチェックしておきましょう。

ゴミ置き場の場所をチェックしておかないと、とんでもない場所までゴミを捨てに行く羽目になります。
たとえば、ゴミ捨て場が自分の部屋からマンション2つ分くらい離れたところにあるとか。

そうならないためにも、ゴミ置き場の場所はしっかりと確認しておきましょう。

ついでに、ゴミ置き場の状態も確認しておきましょう。
収集日以外の日にゴミを出している人がいないかを調べましょう。

もしも収集日以外の日にゴミが出されていたら、周囲にマナーの悪い人がいる証拠となります。

また、ゴミ置き場のゴミが散乱している場合、ネコなどの動物の仕業が高いです。
動物にゴミを荒らされるのがイヤな人は注意しておきましょう。

それも含めて、調べてみましょう。

・駐輪場

ゴミ置き場の状況を同じ観点で駐輪場も調べておきましょう。

自転車が整然とならんでいるようであれば、マナーはそれなりにあると思われます。
逆に、自転車がぐちゃぐちゃに並んでいるようであれば、マナーが悪い人が多い環境であると言えます。

必ずしもそうだというわけではなく、確率的にその可能性が高そうというだけです。

それと、駐輪場に屋根がついているかの確認もしておきましょう。

・騒音

周辺の音がどれだけ部屋の中で聞こえるのか?
窓を開けた状態と締めた状態で聞き比べてみましょう。

また、マンションの場合、隣や上の階の生活音が結構気になります。
小さい音であっても、人によってはストレスになります。注意しましょう。

部屋の防音性を調べるのであれば、壁に耳を当て、音が聞こえてくるかどうかで確認すると良いでしょう。

また、近隣住民が騒音を起こすという場合もあります。
朝、昼、夕方、夜といった具合に時間帯をずらして再び内見することも重要です。

・ポスト、宅配ボックス

ポストや宅配ボックスの有無を調べておきましょう。
その際、カギがついているかどうかも確認しておきましょう。

このあたりの散らかり具合によって、共有部分の管理が行き届いているかどうかの判断が付けられます。

部屋を決めるポイント、防犯面

部屋を決めるポイントとして防犯面は外すことのできない項目です。
防犯面を重視する場合、このような点に注目すると良いでしょう。

・治安

自分の住むことになる部屋の周囲の治安を調べておきましょう。
街灯の数、交通量、ひと気のない場所が無いかどうかなど。

調べるときは、警視庁のホームページや地域の警察署で確認しましょう。
もしくは、役所の市民生活安全課で情報を入手しましょう。

ただし、警視庁や市役所にある情報は通報された数なので、過信はダメです。
通報されていないだけで、治安が悪いところもあります。

そういうときは、近隣住民の方に話を聞くことが治安の良し悪しを確かめる上で確実かと思われます。
もしくは近場に友人や知人、家族がいるならば、周囲の治安を確認することもできます。

近隣住民に話を聞くのが難しい場合は、お店(コンビニなど)で治安の話を聞くと良いでしょう。
女性が店員に話を聞く場合は、女性店員に声をかけるようにしてください。

話し方1つで、女性の一人暮らしを公表してしまうこともあるので、話をするときは慎重にやりましょう。

また、一人暮らしの家のそばにひと気の無い場所あるのはそれなりに怖いことです。
もしも自分の家の近くにそんな場所があったら、できるだけ近づかず人通りの多い道を通って帰宅するようにしてください。

帰宅する場合、複数のルートがあると防犯上の安心感が上がります。

・セキュリティ、オートロック

防犯カメラやオートロックの有無を確認しましょう。
ただし、オートロックは過信すると痛い目に遭うのでご注意を。

訪問者のふり(宅配業者)をしたり、住民の後に続いてこっそり入ったり、暗証番号を見抜かれてしまったりと、オートロックをすり抜ける方法はいくつもあります。

そして一度中に入ってしまえば周囲の人は住人だと思って警戒心が薄れてしまいます。

空き巣などはそういったところを狙ってきますので、オートロックだから安心だと思わない方が良いです。
むしろ、オートロックだからこそ危険なのだという意識を持った方が良いくらいです。

ほかにも、防犯カメラの死角となるマンションの角部屋などは空き巣に狙われやすい場所です。
防犯意識を高く持ち、何らかの防犯対策を用意しておくことをおすすめします。

また、いくら部屋のセキュリティが高くても、家主のセキュリティ意識が低ければ台無しになります。

たとえば、一人暮らしの女性がセキュリティの高い部屋に住んでいたとします。
それで外出の帰り道、音楽を聴きながら帰路についていたとします。

これだけで、かなり危険と言えますね。

音楽を聴いているから、誰かが後をつけていたとしても気付きません。
その女性はそのまま自宅へと帰宅し、何事もなく生活をしています。

ですが、あとをつけていた人物にしてみれば、家をつきとめたという収穫があるわけです。
あとは日を分けて、様子を見ていればその人の行動がだいたい分かるようになり、女性の一人暮らしだとバレたら事件が発生する確率が爆発的に増加することでしょう。

ただ単純に音楽を聴いて歩いていただけで家を特定される。
住んでいる場所(マンション)を見つければ、あとは部屋を割り出すだけ。
行動を監視すれば、どの部屋か、家族構成はどうなのか?

こういった情報が漏れるのも時間の問題と言えます。
セキュリティの高い部屋に住むのも大事ですが、自分自身のセキュリティを上げなければ意味はありません。

・部屋のカギ

自分の住む部屋のカギを確認してください。
簡単な構造をしている簡易的なカギではありませんか?

もしもそうならば、空き巣などに簡単に開けられてしまいます。
ピッキング対策をするか、開けにくいカギに変えるなどの対策をしておきましょう。

・宅配ボックス

宅配を頼み、受け取るときに部屋の内部が丸見えになります。
その状態を空き巣は見逃しません。

こっそりと遠目で部屋の中を観察して空き巣に入りやすいか物色していたりします。

そのような情報を空き巣に与えないためにも、宅配ボックスのある物件を選ぶようにしましょう。
宅配ボックスが無い場合は、突っ張り棒を使って、玄関にカーテンを作ると良いでしょう。

もしくは、部屋の中が見えないように仕切りを置いておくのも有効な手段と言えます。

モニター付きインターホン

誰かが訪ねてきたとき、モニター付きのインターホンがあると便利です。

来訪者の顔や容姿を確認してから対応できるのはとても良いことです。
状況によっては居留守を使うこともできるから一人暮らしの人は設置しておいた方が良いアイテムと言えます。

また、セールスを断るときにもモニター付きのインターホンは役立ちます。

ドアを開けて対応してしまうと、相手の買って買って攻撃に耐える必要がありますが、インターホンなら興味がなければ切るだけで対応できます。
これなら気の弱い人でもセールスを断りやすいので、重宝するアイテムだと言えますね。

モニター付きインターホンがある部屋を探すか、なければ購入しておくと良いでしょう。

近隣住民の家の玄関を調べておく

泥棒は空き巣に入る前に事前に侵入する家の下見をすることが多いです。

もしも自宅を含む近隣住民の玄関先に意味不明な記号や数字を見つけたら、空き巣が目星をつけている可能性があります。
注意してください。可能ならば、その記号や数字を消しておきましょう。

そして、家主に注意を呼び掛けておくと良いでしょう。

まとめ

一人暮らしの部屋の探し方、決め方などを紹介してみました。

これから一人暮らしを始めるから部屋を探すぞ、という方は参考にしてみてください。
部屋探しで自分の要求が全て通るような部屋を見つけるのはとても困難です。

なので、どの程度の妥協までなら許せるか、という線引きを決めておくと部屋を見つけやすくなりますよ。

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