不動産にある駅まで徒歩〇分の距離は、実際に歩くと所要時間がそれなりに違う
不動産に訪れた際に徒歩〇分の距離を目安に部屋を探したことはありませんか？
駅までの所要時間が短ければ短いほど、朝起きる時間をギリギリまで伸ばすことも出来ます。
朝寝坊をしてしまう人や朝が弱い方は部屋を選ぶときの判断基準の一つとして、駅の近さを確認していることは多いと思います。
けれど、実際に生活してみると駅〇分というわりに時間が足りない。
いつもギリギリになってしまう。そんなことがあると思います。
それは、部屋選びの時に見た徒歩〇分の意味合いを勘違いしているからなのです。
不動産会社の徒歩〇分の距離は実際に歩くと時間が足りないことが多い
不動産の広告で見かける徒歩〇分の距離は、分速８０ｍの速度で歩いたときの結果。
つまり、１分間で８０ｍ歩ける人ならば、徒歩〇分の距離が正確に出せるということなのです。
正直、それなりの速度で歩かないと達成できない距離ではないでしょうか？
不動産業界では「道路距離８０ｍを歩くのに要する時間を１分とする」という規定があるそうです。
だから、駅まで徒歩１０分という部屋があった場合、駅まで道路を歩いて約８００ｍの距離があるということになります。
もちろん、これは目安です。
実際に道路を歩けばわかることですが、道には信号もあります。
上り坂や下り坂、踏切、周囲の人の数だって歩行スピードに影響を及ぼします。
靴がハイヒールだったり、天気のせいで歩行速度が変わることだってあるのです。
そんな中で、分速８０ｍの速度で歩くなんてことは難しいと思います。
１秒で１歩ずつ歩いても足りませんからね、１秒間で1.33歩（1歩半ぐらい）の速度が必要になります。
しかも、その速度で歩けたとしても歩幅が小さければ所要時間がやはり足りないことになります。
さらに歩行速度は人それぞれ違います。
同じ人物であったとしても、その日の歩行スピードは同じではありません。
いつもと同じ速度で歩いていたつもりでも、遅かったり、速かったりとバラつきがあるのです。
なので、部屋を選ぶときは、実際に自分の足で歩いて、距離や時間の目安を計っておくことが重要となります。
駅から徒歩15分以内の部屋に住むことのメリット
駅から徒歩15分以内というと、駅まで1,200ｍ以内の距離です。
朝の忙しい時間にこの距離はデメリットでしかないと思うかもしれませんが、メリットもあります。
駅近の部屋はどうしても人気が高くなりがちです。
みんな朝寝坊したいってことなんですよね。
利便性もあるので、部屋の家賃はそれなりに高い値段になってしまいます。
しかし、駅から離れていくとどうでしょうか？
当然のことながら、駅から離れれば離れるほどに人気は下がっていきます。
駅まで徒歩5分以内と徒歩15分以内では、家賃が1万円近く違うこともあるそうです。
少々遠いのを我慢すれば、1万円近いお金が節約できるのです。
特に一人暮らしをしようと思っている方の場合、家賃が下がるのは魅力的なはず。
部屋探しの検討をする場合は、距離だけでなく家賃の差も考えてみると良いでしょう。
駅周辺は毎日休みなく人の出入りが頻繁にあります。
それゆえ、どうしても問題になってしまうのが騒音です。
なので、そういった騒音が気になる性質の人は、駅から離れた場所に住むようにした方がストレスなく生活ができます。
少々遠くの部屋に住むメリットはここにもあります。
大人になっていくにつれて運動をする人はどんどん減っています。
人によっては1日中部屋に閉じこもる人もいるぐらいです。
そんな人でも半強制的に運動が出来るようになるのが、駅から離れた住まいです。
学校や会社に行くためには、歩くなり、自転車に乗るなりして駅まで行かないといけません。
15分以内の場所でタクシーを使うのもためらうはずです。
帰ってくるときも、歩いて帰って来なければなりません。
そうすることで、往復30分のウォーキングが日常生活に溶け込むことになります。
運動不足の解消にも繋がるという大きなメリットが隠れているのです。
もちろん、自転車を使った場合でも同様に運動不足の解消にも繋がりますよ。
普段から運動をしない人は、あえて駅から遠い部屋を探して見るのも一つの手だと思います。
徒歩〇分の距離を調べるならばgoogleマップがおすすめ
不動産にある徒歩〇分の目安で大体の距離と時間は分かると思いますが、実際に歩くとどれぐらいの時間が必要なのかは歩いて見ないと分かりません。
しかし、実際に歩くにしてもなかなか時間が取れない人だっています。
そんな方におすすめなのがGoogleマップ。
徒歩のルート検索機能を使えば、所要時間が割り出せます。
しかも、かなり正確に分かるので、参考にするにはもってこいと言えます。
ただし、あくまでも目安です。
その人の歩行速度によって変動することもあるので、余裕があるのであれば、やはり実際に歩いてみた方が良いと思います。
まとめ
不動産の徒歩何分という言葉を目安に、実際の距離を確かめずに部屋を決めることは危険と言えます。
徒歩15分だから、いざとなれば走ればいいや。みたいな、軽い気持ちで部屋を決めてみたら想像していたよりも道がだいぶ遠くて毎日苦労している。なんてことにならないように、部屋を選ぶときは注意しましょう。
また、駅から少し遠い場所にはいくつかのメリットがあるので、それを部屋選びの基準にしてもいいかもしれませんね。
自分自身が納得できる部屋を見つけだすには、手抜きや妥協を減らすことが重要です。
住みたい部屋を見つけるためにも、部屋の見つけ方などの勉強も頑張ってやりましょう。
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